レイン
映画館の中はそんなに人はいなかった。
まぁどうでもいい。
千秋は走って受付にいった。
僕は近くのイスに座ってまつ事にした。
目の前のテーブルに新聞と雑誌が数冊あるが今はどうでもいい。
「るいー!チケ買ったよー」
「もう上映はじまるよ!」
受付からこちらに話しかけている。
人があまりいないにせよ公共の場で大声を出されるのも不快だ。
千秋の元へ歩み寄っていく。
「はい。これ」
「二人分の映画代」
五千円札をわたす。
「あっ待って!おつり!」
財布をあけて中を探っている。
「いらないよ」
そう言って先に上映室に歩るっていく