ガリーとあたし。
「先生にもわからないことがあるんですね」


「わからないことだらけですよ」


「ガリーでも?」


「ガリーでも」


「そっか」


「うん」


そうこうしてる内に、いつの間にかあたしの家の近くまで来ていた。

遠いなーって思ってたけど、話してたら全然近いや。


「あ、あたしんちあそこだから。ここで大丈夫」


「そっか、それじゃまたね」


「うん、また明日」


去っていくガリーはあっという間で、あぁスピード合わせてもらってたんだな、なんてちょっと申し訳なくなりながらも、あたしはガリーの後姿を見送って家に入った。
< 115 / 150 >

この作品をシェア

pagetop