ガリーとあたし。
そんなこんなで午後も授業は進む。

あの後もガリーはひたすら何かを勉強していた。

あたしの知らない何かを、ずっと。

あたしは結局授業のほとんどをあんまり聞かないで、ノートはほとんど走り書きで、後で見直そうとしてもちょっと役に立たなさそうで、テスト前になって慌ててる自分が思い浮かんで、頭をぶんぶんと振った。


まぁでも、そのお陰でガリーのことをちょっと知った。


話で聞いてたみたいに、ひたすら勉強してて。



でも、そうだ。



誰とも話してないな、って気付いた。



別にイジメられてるってわけじゃない。

そーいう雰囲気は、さすがに分かる。
< 21 / 150 >

この作品をシェア

pagetop