ガリーとあたし。
「なに?」


じろじろと眺めてたあたしに気付いて、ガリーが声をかけてくる。


「えっと……」


どうしようかな、と思ってたら、


「わからないとこあるの?」


ってガリー。

わぁ、ありがたい繋ぎだけど、えーっと、とか思ってたらノートを覗き込まれる。

視線の先は、あたしの書いたミミズたち。


「ど、どこがわかんないのかが、わかんない、かも」


うわーうわー、汚いノート見られた、ださい、あたしださい。

ガリーちょっと止まってる。困ってる?

あーなんか、もしかしたら見下されてる?

だったらやだなぁ、勉強できる人から見たらあたしみたいなのってどうなんだろう、いやいつもはもっと綺麗に取ってるんだよ? って弁解するのもなんか違う、うわーなんかもう、ちょっと胸が痛い。

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