ガリーとあたし。
ガリーはでも、「俺のでよかったら」ってちょっと笑って、ノートを差し出してくれた。

先生みたいにイヤミっぽくなくて、なんか優しくて、教室で見るイメージよりずっと柔らかかった。

ちょっと照れながらもあたしはガリーのノートを受け取る。

さらさらとしか書いてないように見えたのに、ガリーのノートはなんというか、きちっとまとめられていて、すごい見やすかった。

綺麗な字だなぁ、なんて感心する。


「メモ書きみたいな感じになっちゃってるんだけどね」


何故か恥ずかしげにそう付け加えるガリー。

いやなぜ照れる、なぜ照れる!

恥ずかしいのはあたしだよ!


まぁでも、せっかくだからありがたく写させてもらう。

ガリーがたまに「ここはね」って教えてくれるから、すっかり頭に入ってしまった。

あたしには珍しいことだ。
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