ガリーとあたし。
「なんかイメージ合わないなぁ」


「どういうこと?」


「だってあの人、うるさそーじゃん、ガリーの友達っぽくないっていうか、性格合わなさそう」


あたしが言うと、「そうかなぁ」ってガリーは笑った。


「まぁアオとは、付き合い長いから。幼稚園から一緒だし」


「おさななじみってやつだ」


「腐れ縁、でもいいよ」


それって青山君といやいや付き合ってるってこと?

いや、でもそういう雰囲気じゃなかったな。


「家が近所でね、なんかよく遊んでて」


「あー、それで」


なるほどなぁ、そうじゃなきゃあんな風にガリーに親しげに話しかけられないもんなぁ。

なんかいいなぁ、うらやましい。


「ガリーにもちゃんと友達がいたんだね……お母さんちょっと安心」


「……普段シバさんが俺のことどういう目で見てるのか、すごい疑問なんだけど」


あはは、と笑って適当にごまかす。



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