ガリーとあたし。
「おーい、ガクいるかー?」


がらっと扉が開いたかと思うと、そこには男子。

男子っていうか、青山君だ。


「いるけど」


「おう、お前いつもここにいんのな……って、あれ」


青山君があたしに気付く。

じーっとあたしを見る。

「あ、ど、どーも」とかあたしは声をかけてみるけど、青山君はしばらく沈黙。

な、なによ気まずいじゃない。


「アオ、どしたの」


「……俺、オジャマ?」


しばらく考えた後、出てきた言葉がそれで、青山君の顔にはなんとも言えないにやつき顔。

あたしはその言葉の意味を理解して、変に恥ずかしくなる。

男子と女子が二人でいたら、そりゃ誤解されるけど、あたしとガリーはそういうんじゃなくて、あーでも言い訳するとなんか見苦しい、否定するとなんかまためんどくさくなりそうで、あーでも。

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