ガリーとあたし。
「シバさん、許してあげたら?」


むすっとしたままのあたしに、ガリーが話しかけてくる。

ガリーにまで言われたら、あたしはもう許すしかないじゃん。

いや許すってのも変な感じなんだけど。


「じゃあ……」


あたしがそう言うと、「マジで? よかったー」とほっとする青山君。

うー、確かになんか許してしまう……なんだろう、変に素直なのかこの人。



なんとなーくゆるーい空気が流れる中、青山君の次の一言であたしの顔はひきつる。



「よろしく、マメ子!」



……まめ?

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