ガリーとあたし。
「だからー、叩かないでって」


「じゃあ押すわ」


「……何を」


「つむじ」


ぐりぐりぐりぐり。


「や、ちょ、なんか変な感じがする! やめ!」


「なんかー、ガクにきいたんだけどー」


ぐりぐり。


「何を!」


「つむじってー、押しまくるとー」


「何!」


「寿命縮むらしいんだー」



ぐりぐりぐりぐりぐりぐり。



「さらっと怖いこと言いながら押す強さ上げるな!」


べしっと腕を振り払い、あたしは自分のつむじを撫でる。

うぅ、なんかほんとに寿命が縮んだんじゃないのって気がしてきた。
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