ガリーとあたし。
「ちょお、もうホントに寿命縮んでたらどうすんのよ……」


「大丈夫だって! 多分!」


親指を立てながら自信満々に言う割に、多分ってつけるのはどうなのよ。


「もう、ちょ、アンタのつむじも押させなさいよ」


そう言いながら青山君の頭に一生懸命手を伸ばすけど、もちろんあたしの手は届かない。


「何、どうしたの。押したかったらどうぞ」


ニヤニヤと笑いながらふんぞりかえる青山君。


「う、ちょ、頭、下げて」


「え、そんなやだよ」


「ちょ、もう、届かないじゃん!」


「ごめんね大きくて」


「うるさいよ!」


しまいにはジャンプまでしてるあたしは、きっとすごくアホっぽいのだろうと気付いて抵抗をやめた。


「何、もういいの?」


「……もういいし、ガリーに言いつけてやるんだから!」


そう言い捨てて、あたしは自分のクラスに逃げ帰る。





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