ガリーとあたし。




「……ということがあったわけ」


「それは……なんか、ごめんなさい」


あれ、こんなやり取り前もやらなかったっけ。

というわけで放課後、図書室。


「もうなんとかしてよガリえもん……」


「俺は秘密道具持ってないからなぁ」


笑いながら頬をかくガリー。

えぇい、頼りにならん。


「あ、つむじは押しても寿命は縮まないから安心していいよ」


それはちょっと安心。


「ただ、下痢になるらしいけど」


「それも困るよ!」


ていうか、寿命が縮むよりよっぽど生々しくて困るんですが!
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