ガリーとあたし。
「下痢になったらアンタのせいなんだから……」


「女の子が下痢とか言うなよマメ子」


「じゃあもっとあたしを女の子として扱ってください」


「えー、十分してるよー」


言いながらまたあたしのつむじをぐりぐりぐりぐ「どこがだよ!」べしっと腕を払う。


「アオ、シバさん困ってんだからやめたげなよ」


お、いいぞガリー。


「そう言われてもなぁ……反応が楽しいからさ」


そう言って青山君がまた手を伸ばすのであたしはさっと避けて、ガリーの後ろに隠れる。

これ以上あたしのつむじをどうにかされたら困る。


「ほら怖がってんじゃん」


「えー、そんなことないだろ」


「あるし」


「あるってさ」
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