ガリーとあたし。
……青山君はちょっと半泣き。

さすがに可哀想。

でも、このまま見ていたい気も……いやいや、待て待てあたし。

と、さすがにそこでガリーが耳から手を離した。

すかさず逃げる青山君。


「やだなー、さすがに冗談だよー」


あはは、と笑いながらガリー。

……この人、実はドS?


「ちょ、マメ子、俺の耳くっついてる? 大丈夫?」


「あー……半分、くらい?」


あたしが適当なことを言うと、「半分って!?」と本気でビビる青山君。

あ、やばいちょっと楽しい。


「大丈夫だよ、昔の人はちぎれたら米でくっつけたみたいだから」


おいおい、ガリーさすがにそれは嘘でしょ。


「なんだ、じゃあ安心だ」


って信じるのかよ!
< 78 / 150 >

この作品をシェア

pagetop