ガリーとあたし。
「おーい、お前ら今帰りー?」


げ、と思って振り向くと、やってくるのはもちろん青山君。

あたしはとっさに頭を押さえる。


「何してんのマメ子」


「つむじ……」


「大丈夫、俺も自分の耳ちぎられたくないから」


どうやらこの前の耳引っ張りはなかなかトラウマの様子。

隣ではガリーがそれを知ってか知らずか、ニコニコと笑っている。

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