Do you know YOU!?
<4>


盲目的な両親は全然気付く様子も無く、あたしは三日間ほど家に篭った。

ただひたすらに両腕を犠牲にしていた。

真っ赤に染まる腕を両親に見立てて。

自分が悪いのだという思いとが一緒になって。

カッターが必需品になった。

でも、決して自分から傷を消毒することも無く。

為(な)すがままであった。

だからあたしは居場所を求めていた。

そんな中でも、バイトは一応こなしていたが。

気付いて欲しかったのに、店長に腕を見せてしまったから。

あたしは自分に気を向けてもらいたかっただけなのに。

心底、怖いとか、汚いとか、気味が悪いような、そんな感じで。

「うわっ、お前どーしたんよー!??止めろよー(汗)」。

って言われたけど、まだバイトはしていた。ま、結局は辞めることになるのだけれど。

店長は40才代の人なので、既に妻も子供も居た。

若々しい喋り方をするのは、バイト生たちと話をよくするからだろう。

あたしにはよく分からない内容だらけだったけれども。

ギャンブル系の話ばかりしていた、から。



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