Do you know YOU!?
世の中には「愛してる」なんて言葉が溢れている。

それは真実であり、また偽りでもあるのだ。

それをあたしは知ってしまったのだった。

初めて会ったとき、その人は一番端(はし)の席について、一人でちびちびとお酒を飲んでいた。

店長とかバイト先に居た人たちが紹介してくれた。

そして以前、ここのバイトをしていたと言う。

その男性はあたしの12年先を歩んでいた。

これは一種のきっかけだったのかもしれないし、そうではないかもしれない。

ただこの時のあたしは、形だけの挨拶をしただけで、特に好きになる要素なんて無かった。

自己紹介なんてものもしなくて、本当に形だけ。







< 2 / 31 >

この作品をシェア

pagetop