Do you know YOU!?
(5) 恋しく想うのは貴方だけ
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なんとなくどんな用事で断られたのか、気にはなっていた。

ただ、単に仕事で残業でもあったのだろうと思い、あたしはせっかくの時間を本を読むことに費やしたのだった。

恋には、下心あり、恋は、盲目であり。

と、これがあたしから海さんに学んだことだった。

因みにこの日の夜は熱帯夜で、眠ることが出来たのはほんの二時間程度でしかなく。

次の日は、具合の悪い中、バイトに行ったのだった。

苦しかったけれど、我慢した。

海さんとのメールのやり取りが、あたしを支えてくれていたのだから。

前向きになり始めていたのに、なんで?

なんで貴方は優しい振りをしていたの?

こんな恋がしたかったんじゃないのに。

傷ついても傷つけても、ずっと一緒に居られると思っていたのに。

どうしてこんな試練をあたしに課すの?神様は。

苦しいよ、心が不安でいっぱいで、海の中でもがいているような、そんな息苦しい感じ。

怖いよ・・・真実なんて無ければよかったの。

嘘でもよかったの。

貴方に本気になっていたあたしは本物だったから。

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