Do you know YOU!?
<4>

何がどうやって変わったのだろう。

あたしには何も見えなかった。

恋は盲目なんて言葉があるけど、まさにビンゴ!!

尽くして尽くして尽くして。

最後には傷つけられたまま、落ち込んでいくというのがパターン。

でもこの恋は違った、違ったんだ。

何かすっごくどきどきしていたの。

貴方はまるであたしを、妹のように接し方をしていたけど。

貴方も恋をしていた、したごころ有りの恋・・・恋ですらないのかもしれないけど。

只の・・・遊びだったのだから。

本当に、本当に、彼女が居ないと言われたんだけどな。。。

貴方が知らない振りをしても、あたしは信じていた。

それは程なくして、分かったこと。

それを聴いた瞬間、心臓が一瞬止まるような錯覚を覚えた。

嘘・・・でしょ?ねぇ、嘘って言ってよ。

世界が反転する、闇に飲み込まれていくあたし。

そして、禁忌をおかしてしまったのだという罪の意識が、あたしを責め始める。

どうして?どうして?どうして!??

現実は混乱するあたしを残して、時は静かに過ぎていく。

残酷で、冷たくて、愛しい貴方は、笑っていたよ。

獲物を見つけた虎のように。

どこか遠く儚く暗い場所に足を踏み入れてしまったのだった。




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