学園一のお姫様!
職員室の場所だけきちんと覚えておいたので迷うことはなかった
私はノックをし、中へと入った
『失礼します、竹田先生いますか?』
「お、鈴宮じゃん」
ココアを飲みながら言った
「どーしたの、何かあった?」
何かあった…って先生が言う言葉なのだろうか
『私部屋(寮)の場所知らないんですが』
「あ、忘れてた」
そう言うとカップを机に置き、机の引き出しからプリントを二枚もってきた
「ほれ、一枚目が寮の配置場所。丁度鈴宮は…華組だな」
タバコに火をつけながらそう言った
『校舎から結構近いですね』
「ああ、ラッキーだったな。中には一時間たってもココにつかないというアホもいるからな」
アホって…誰のことだろう…?
「んで、もう一枚が校内の案内プリント的な?」
『“的な?”…って聞かれても困ります』
「あはは、おもしろ」
こんな先生初めて見たぞ
どんだけ適当なんだ
「まあそれ見れば大体わかると思うから」
そう言って先生はタバコを口から出し、煙を吐いた
『失礼しました』
私はそう言って職員室から出た