白雪姫様と王子様とオモチャ
田中の合図でGAMEが始まる。


香山はバスケが上手い。


分かっていたが、これほどまでとは思わなかった。


攻められて攻められて、一気に2回シュートを決められた。


押されてばかりの自分はあがくので精一杯だ。


「それが本気?だったら…弱すぎ。」


そういわれて、3回目のシュートを決められる。


体力の差だろうか、自分はもう息が上がってる。


「お前…コレでよく白を奪おうとか思えるよな。」


香山がボールを指の先で回しながら言う。


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