白雪姫様と王子様とオモチャ
怒りに染まった自分は香山を殴ろうとする。


「いいんですか?殴っても。」


田中がまっすぐしたまなざしで見てくる。


自分は教師。あっちは生徒。


どうしても動かせない関係。


一気に頭が冷えた俺は動けないでいた。


香山が5回目のシュートを決めると、


こっちを見るが自分は悔しくて何もできない。


白を諦めなきゃいけなくなったことと、


生徒に対して暴力をふるおうとした罪悪感。

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