白雪姫様と王子様とオモチャ
「白ちゃんさ、自分で自分を汚してるんじゃない?」


真美さんが私に言ってきた。


「自分のこと、可哀想って思ってるし、思わせてる。」


私はすぐに真美さんの顔を見た。


真美さんはすっごく真剣な表情だった。


「白ちゃんは、周りの人に同情させて、


離れてかないように縛り付けてるんだよ。」


「ちがう…。」


私の目の中には涙がたくさん詰まっていた。


「違うくない。


白ちゃんはみんなに同情させて


自分に気を引こうとしてる!


友達をただ自分のために利用してる!」
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