白雪姫様と王子様とオモチャ
「さぁ、早くしないと遅刻してしまいますよ?」


美夏が私を部屋から出す。


「別に。私に遅刻なんて関係ないでしょ。」


問題児クラスなんだから。といって美夏にそっけなくあたると美夏は悲しそうに苦笑した。


「どうぞ。」


爽が朝食を出す。今日は手軽なサンドイッチ。


私は席についただけで、なかなか口にしない。


「白?体調が悪いのか?」


顔を覗き込んでくる爽。


「別に……平気…。」
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