白雪姫様と王子様とオモチャ
制服に着替えて、爽が髪の毛を整える。


いつもは髪を下ろしたままなのに、今日は私が言ったわけでもないのに


キレイに結んでくれた。


美夏は得意のマッサージ。


特別な日でもないのに、手の込んだことをしてくれた。


「いつもより、力が入ってるのね。」


私がそういうと、爽は笑顔で


「気持ちが沈んでいるときこそ、笑顔でいなきゃな。」


って言った。


ありがとう。心からそう思った。
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