白雪姫様と王子様とオモチャ
2人をそっと赤く染める空。


そろそろ決着をつけないとやばいな。


時間を気にしながら腕時計を見る和人。


立つ気力を失ったのか汚れるのを気にせず座り込む白。


そんな白の傍による和人。


「わたしは…わたしは…」


手で顔を覆い隠してつぶやき続けている。


「白…黙ってあげててもいい。


2-Sに君がしていたこと、黙っていてあげるよ。」


手で隠していた顔が和人に向けられる。


瞳からつたっていた涙も止まっている。


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