白雪姫様と王子様とオモチャ
その姿は、大人の女性のようで、まだ瞳は少女の面影をしていた。


姉はパパッといちごチョコSPデラックスを作った。はっきり言ってすごいサイズだ。メニューには一応のっているが、誰も頼んだことがなく、自分も見るのがはじめてだ。


姉に渡されたクレープを見て、唖然だった。自分でもギブアップしそうなこのクレープを、小食のような彼女が食べきれるはずがないとおもってしまう。


自分の考えていたことがわかったのか姉は笑っていた。


「あの子はココの常連さん。このサイズがふつうだし、いろいろアドバイスをくれんのよ。」


といって、自分の中にあったモヤモヤを吹き飛ばすように言った。


そして

「さっさと仕事しろ」


といわれ、彼女のもとへいく。いまだに桜を眺める少女にクレープを渡した。クレープを見た彼女は、真っ白だったほほをほんのりと桜色にそめ笑った。


ドキッ・・・


美人な彼女の笑顔にドキドキする。やばい・・・・
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