白雪姫様と王子様とオモチャ
「白。持ってきたか?」


黄昏隼人が桜の美少女に声をかける。


「あの…君は???」


僕は桜の美少女に聞いた。もちろん、話をやめさせられた黄昏はこっちを睨む。自分でもさすがにまずかったかなと思ったが、桜の美少女は答えてくれた。


「あ…花房白(ハナブサ シラ)です。理知学院の2年です。」


よろしくおねがいします。と微笑む白ちゃんはとても女性という感じがした。


「でも、なんで…


「お前に関係ねーだろ。黙れ。」


いかにもキレたように言ってくる黄昏。なぜか、周りからの視線も睨みへと変わっていく。

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