白雪姫様と王子様とオモチャ
僕はもっと近づきたくなって、知りたくなって話し掛けた。


「君は、高校生?」


話し掛けられたことに、びっくりともせず、こっくりとうなずいた。口の中にあるクレープがなくなってから少女は口をひらいた。


「理知学院(リチガクイン)の高等部2年です。」


理知学院といったら、レベルが高い私立の進学校。お金持ちの子が多く通っていると聞いた。


確かにお嬢様っぽいかも・・・・


「僕は教師。今年奏高校で教師をするんだ。」


そういうと、一瞬だったけど少女の動きはとまった。でも、本当に一瞬ですぐに普通に戻っていた。


もしかして、いきなりで引かれた??


「じゃ、私の学校と近いですね。どのクラスを受け持つんですか?」
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