白雪姫様と王子様とオモチャ
そう考えていたけど、かけられた言葉はひどいものだった。


「あんたが手を出していいほど白は安くないの。あんたごときが白に手を出すなんて誰もが認めないんだから。」


そして言葉も出ない僕を置いて中島も出て行き、教室には僕1人になった。


問題児の意味。わかったかも……


自分がどれだけ甘く見ていたかもわかった。この中で前向きに行くことはとてもつらいことなんだ。


明るい教室の中で、僕はぽつんと1人でいた。あたりはもう暗くなっている。



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