白雪姫様と王子様とオモチャ
「いらなくなんてない。白は必要だ。あいつらにとっても俺にとっても。」


落ち着いた声に落ち着いて、私は隼人をぎゅっと抱きしめた。隼人も抱きしめかえしてくれた。私には隼人の香りがたくさん広がった。


そんなことされちゃ、離れなくなっちゃうよ。


ふっと微笑んだ私に気づいたのか隼人は私を話して言った。


「迎え呼ぶぞ…今日のパーティー待ってるからちゃんと来いよ。」


私は迎えに来た車に隼人にお姫様抱っこで乗せられた。そして、私は後ろの窓から遠のいていく隼人を見つめた。
< 59 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop