白雪姫様と王子様とオモチャ
「あっ、名前・・・」


名前を聞くのも忘れた。なんで聞かなかったんだよと自分に責める。さっきとは違い今は少女と話せてうれしいと思う気持ちもあるし、もっと話せなくて残念とも思った。


心に引っかかるのは名前を教えてもらえなかったことだけ。


桜の花びらが風に乗って少女を隠すように散っていった
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