白雪姫様と王子様とオモチャ
「……。」


無言で来たのは黄昏。昨日とは違い髪も制服も少し崩れている。


「おい、遅刻か?」


「……。」


挨拶も謝罪もせず、無視して席につく黄昏。


無視……


それが妙に悲しかった。黄昏に近づいて声をかける。


「おい。遅刻したんなら謝って理由をちゃんと言いなさい。」


「スミマセンデシタ。」


謝る気はないんだな…
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