俺様ダーリン
「出来レースとは違うみたいですよ?皆さん、親の会社のために、世界の香坂グループに少しでも良い印象を与えたいので、投票するらしいです。」

「何それっ?!じゃあ、綾音もその香坂隼也って人に投票する感じなの?」

「いえ…そのようなことをしなくても、父の会社はやっていけるので。」



そんな大きい会社に投票しなくてもいいって…

綾音って何者なわけ?





「それでは…投票用紙を提出して下さい…」


教卓のところで、担任の先生がぼそぼそと小さな声で言っている。

見た目だけで暗い印象を与えるのに、喋り方もハッキリしなくて、そんな印象をよりきわだたせている。
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