俺様ダーリン
「っ…はぁっ…」

「間に合いましたね…っ」

「うん、ギリギリセーフっ♪」



講堂に間に合い、喜んでいたら2人が驚いた様子であたしを見ていた。



「世…梨ちゃん?なんで…」

「息切れしてねぇんだよ…っ」



そう。

教室から講堂までの長い道のりを全力疾走で来たのに、世梨は息一つ乱してないのだ。


「あぁ~あたしさ、運動とか体力には自信あるんだよね!」

「それにしては、いくらなんでもおかしいだろ。」


綾音にみっくんって呼ばれてるヤツがすかさず突っ込む。



それもそのはず。

男子高生のヤツは息を切らしているのに、女子高生の世梨は平然としているなんて…

普通に考えたらありえない。


「それにみっくんサッカー部ですもんね。」

「綾音、それは言うな…」
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