俺様ダーリン
「いったー…」

転んだ状態のまま、強打したところをさすっていた。



「大丈夫ですか?」



上から声がしたので、見上げてみると、そこには凄くカッコイイ男子が手を差し出していた。


明るめの茶色でワックスで無造作にセットされている髪。

大人っぽく綺麗な顔立ち。

色気をだしている眼鏡。

程よく崩している制服。



ここまで完璧な人は、見たことがなかった。

それでいて手を差し出しているなんて、紳士的…!


どこの国の王子様か?!

って感じだもん。
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