俺様ダーリン
「はい。パートナーは学年長の補佐みたいな感じです。選ばれた人に、拒否権はないらしいですよ。」

「そうなんだぁ。ほんと何にも知らなかったんだね…」



いくら高等部からとはいえ…

自分が恥ずかしいよっ


でも拒否権ないって…



「じゃあ、あたしは綾音に投票しようかなー?」

「私なんか学年長になれないですよっ。それに、今回はもう決まっているようなんです。」


あたしが冗談っぽくそう言うと綾音はシャープペンシルを片手に言った。



「え、そうなの?」

「はい。香坂グループの御曹司の香坂隼也という方です。」

「へぇ、…ってことは出来レースのようなもんじゃん?」
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