愛してよダーリン
受け付けみたいなところを通ってあたしたちは遊園地にやっと入ることができた。
こう見えてあたしはジェットコースターが大好きで、久しぶりの遊園地ってこともあって、とてもワクワクしていた。
「何乗る?!何乗る?!」
「……」
「あ、あれ乗る?!友達が言ってたんだけど、あのジェットコースター速いんだって!」
「ジェットコースターは全部速ぇだろ」
「そ、それは……そうだね」
最初からテンションが高いあたしに、相変わらずバッサリとツッコミを入れる樹。
何あたし1人で騒いでるんだろ。
なんか……恥ずかしくなってきた。
だって初めてのデートだから。
樹と付き合えて初めて遊びに来たから。
明日から樹………少しだけだけど離れちゃうから。
1人で浮かれてバカみたいで、あたしは気持ちを落ち着かせるために少し下を向いた。
すると、あたしの右手に樹の左手が触れた。
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