愛してよダーリン




……え……?



しっかりと樹の左手に握られるあたしの右手。



樹のいきなりの行動に頭がパニック状態になりそうなあたしは、樹の顔を見るために顔を上げた。



樹と目が合うあたし。




「乗るんだろ」


「……」


「並ばねぇと乗れねぇ」


「……」


「んだよ」


「……」


「乗らねぇのかよ?」


「…乗る!」



あたしはまるで幼稚園児のように元気よく答えて、ジェットコースターに並ぶ列を目指した。



並んでる間は他愛ない会話をした。



前に並ぶカップルがやたらとイチャイチャしていて、目のやり場に困ったけど。



その後も他のジェットコースターや乗り物にたくさん乗った。



平日ということもあり遊園地内はとても空いていて、長い時間並ばずに乗ることができた。



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