愛してよダーリン
「ていうか……昼休み終わっちゃうからそろそろ電話切るね?」
気付くと昼休みも残り5分になってた。
『あぁ』
「じゃあ、またね」
『あぁ』
その言葉を最後にあたしは電話を切り、携帯を持ち主に返した。
あたしは昼休みが終わりそうだったからダッシュで教室まで帰り、
教室に入ると千里たちに『お疲れー!』と言われて、一気に走った疲れが抜けた気がした。
千里たちにさっきまでのことを話し終わると、次の教科の先生が教室に入ってきたので、あたしは自分の席についた。
机の中から教科書を出しながら思った。
まさか拓海くんに告白の返事を遮られるなんて、って。
もう大丈夫だからって言ってたってことは、あたしのことを諦めたってことなんだろうか。
それはそれで、きっと最初からあたしのことをそんなには好きじゃなかったのかもしれない。
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