愛してよダーリン
美少女モデル
やっぱりモデルの仕事ってどんなのか興味があるから撮影してるところを見たくなるわけで。
前からあたしは、紫音に『撮影してるところ見たい!』って言ってきた。
だけど紫音は『恥ずかしい』と言って、今まで1度も見せてくれなかった。
それなのに今日こうやって連れてきてくれたのは…………なぜなんだろう。
「そこ適当に座っといていいよ」
「あ、うん」
撮影スタジオの端には、白い大きなテーブルとイスが数個置かれていて、紫音はそのイスを指差した。
すると、あたしの隣に紫音のマネージャーの杉本さんが座った。
「ねぇ、奈緒ちゃん」
腰を下ろした杉本さんはそう言い、ポケットから煙草を取りだし、1本の煙草に火をつけた。
「何で紫音が今日、ここに奈緒ちゃんを呼んだか分かる?」
「え?」
「紫音のやつ、奈緒ちゃんに余計なこと考えさせないために呼んだんだよ」
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