愛してよダーリン





すると、さっきあたしたちが入ってきたスタジオの入り口の扉がいきなり開いた。




ふと視線をそっちに向けると、


そこにはお人形のような可愛い女の子がいた。




なんて………可愛いんだろう。




思わず、『可愛い』って声に出してしまいそうだった。




焦げ茶色の胸くらいまでの長さの髪を緩く巻いていて、着てる赤のドット柄のワンピースがとても似合っている。




「今日もよろしくお願いしまーす!」



スタッフたちにそう挨拶をするその女の子は、だんだんとあたしに近づいてきた。




でもそれはあたしに話しかけに来てくれたわけじゃなく、あたしの近くにあるテーブルに自分の荷物を置くためだったらしく。




茶色の私物なのかは分からないけど可愛いカバンをテーブルに置くと、


すぐに、紫音がさっき出てきた着替え室らしきところに入っていってしまった。




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