愛してよダーリン
ご褒美のXXX
「よろしくね?奈緒ちゃん」
「あ、はいっ」
「ははっ。だから敬語じゃなくていいって」
「で、でも……」
やっぱり憧れの沙絢ちゃんにタメ口を使えるわけがないじゃない。
きっとタメ口なんて使ったら、神様に罰を与えられる気がする。
こんな一般庶民のあたしがトップモデルに絶対タメ口を使っちゃいけない。
そう考えてるあたしの視界に、沙絢ちゃんの手が入った。
「まぁそんなことより、はい」
あたしの目の前に差し出される沙絢ちゃんの右手。
もしかして……握手……?
そう思ってあたしも右手を差し出すと、沙絢ちゃんはあたしの右手を取り、優しくギュッと握りしめてくれた。
「よろしくの握手っ」
ニコッとモデルスマイルをあたしに見せ、握りあってるあたしたちの手を上下に揺らした。
あたしにはそのモデルスマイルがあまりにも眩しくて、輝いてるモデルスマイルをそれ以上見ることが出来ず、悩殺寸前だった。
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