愛してよダーリン




他にも小学生や中学生の時のことを教えてもらったり、


雑誌だけじゃ分からない、あたしだけしか知らない沙絢ちゃんを知ることができた。




だから、あたしも樹のことを話した。




やっと両想いになったけど樹が引っ越さなきゃならなくなった、と不安なことも全て話した。




沙絢ちゃんは忙しいはずなのに、あたしの話をずっと最後まで聞いててくれた。




『そういうの分かるよ。遠くにいると不安だよね』と共感までしてくれた。




沙絢ちゃんは本当に優しくて、あたしはたった一晩で更に沙絢ちゃんを好きになってしまった。





しばらく話して、そろそろお風呂に入ろうかなって思い、


沙絢ちゃんに【お風呂に行ってくるね】とメールを送ると、【はーい】と返事が来た。




沙絢ちゃんとメールをしてるという現実から、あたしはお風呂の中でもドキドキが収まらなかった。




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