愛してよダーリン
早く沙絢ちゃんとメールをしたい気持ちと、樹が夜に電話をしてくれると言ってたから、早く樹の声が聞きたいと思う気持ちが高まってか、
自然と体や頭を洗う早さが早くなってて、いつもよりも早い時間でお風呂を出た。
…………すると、嬉しいことがすぐに起きた。
髪の毛をドライヤーで乾かし部屋に戻ると、ベッドの上に置いてあった携帯から着信音が聴こえた。
その着信音は明らかに電話の音で………
『奈緒?』
通話ボタンを押すと、数時間ぶりの樹の大好きな声が聞こえた。
「樹……?」
『俺の携帯なんだから俺以外に誰が出るんだよ』
「あ、そりゃそうだよね…」
相変わらず冷たい樹。
だけどやっぱり大好きな樹。
この声をもっと、近くで感じたい。
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