愛してよダーリン




早く沙絢ちゃんとメールをしたい気持ちと、樹が夜に電話をしてくれると言ってたから、早く樹の声が聞きたいと思う気持ちが高まってか、




自然と体や頭を洗う早さが早くなってて、いつもよりも早い時間でお風呂を出た。




…………すると、嬉しいことがすぐに起きた。




髪の毛をドライヤーで乾かし部屋に戻ると、ベッドの上に置いてあった携帯から着信音が聴こえた。




その着信音は明らかに電話の音で………




『奈緒?』




通話ボタンを押すと、数時間ぶりの樹の大好きな声が聞こえた。




「樹……?」


『俺の携帯なんだから俺以外に誰が出るんだよ』


「あ、そりゃそうだよね…」




相変わらず冷たい樹。


だけどやっぱり大好きな樹。


この声をもっと、近くで感じたい。




.
< 157 / 426 >

この作品をシェア

pagetop