愛してよダーリン




そして翌日、樹の転入試験の時間になった。




あたしは授業中にも関わらず、先生の話もろくに聞かずに樹のことばかり気になっていた。




そして昼休みの時間に気になり携帯に電話をしてみると、『余裕』と言ったから無事に試験が終わったみたいだった。




その日の夜、電話は出来なかった。




昨日長く電話をしてしまったから、今日はその分電話をするのを止めた。




樹とあたしが使ってる携帯の機種は違うため、電話の料金がものすごくかかってしまう。




だから電話も………我慢しないといけない。




樹が気になりながらも襲ってくる睡魔には勝てず、その日はいつもより遅い夜中の1時に眠った。





そして………合否発表の日。




土曜日で紫音もたまたま仕事がなかったため、あたしの家で2人で樹からの電話を待ってた。




2人で“なかなか電話来ないね”と話してたら、突然部屋の扉が開いた。




.
< 162 / 426 >

この作品をシェア

pagetop