愛してよダーリン
そして翌日、樹の転入試験の時間になった。
あたしは授業中にも関わらず、先生の話もろくに聞かずに樹のことばかり気になっていた。
そして昼休みの時間に気になり携帯に電話をしてみると、『余裕』と言ったから無事に試験が終わったみたいだった。
その日の夜、電話は出来なかった。
昨日長く電話をしてしまったから、今日はその分電話をするのを止めた。
樹とあたしが使ってる携帯の機種は違うため、電話の料金がものすごくかかってしまう。
だから電話も………我慢しないといけない。
樹が気になりながらも襲ってくる睡魔には勝てず、その日はいつもより遅い夜中の1時に眠った。
そして………合否発表の日。
土曜日で紫音もたまたま仕事がなかったため、あたしの家で2人で樹からの電話を待ってた。
2人で“なかなか電話来ないね”と話してたら、突然部屋の扉が開いた。
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