愛してよダーリン
嵐の前の出会い
「キスだけでこんなんじゃ、この先何もできねぇな」
「こ、この先?!」
あたしは体勢を戻し、樹はあたしの隣に座りベッドに寄りかかった。
「あぁ。付き合ってんだから、この先があるのは当たり前だろ」
「あ、当たり前って。ていうか、こ、この先って、」
「あ?」
「その、この先っていうのは、」
テンパり復活のあたしに、樹はあたしを見てニヤリとした。
「あぁ、なんだよ分からねぇのかよ。なら詳しく教えてやろうか?」
と、ハレンチな発言までしようとしている。
「いい!いい!教えてくれなくていい!」
「この先っつうのはセック……」
「きゃあぁあ!!!」
説明を止めようと大声のあたしを無視して、樹はハレンチな言葉を言おうとしたけど、
そのハレンチな言葉はお母さんの突然の叫び声に遮られた。
お母さんに感謝しつつ、叫ぶお母さんが心配になり、あたしは1回へと下りていった。
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