愛してよダーリン





あたしは樹と自転車置き場で分かれて紫音と一緒に教室まで向かった。




教室にはまだ千里しか来てなくて、でも沙絢ちゃんに会ったことを早く言いたかったあたしは、千里にすぐに報告した。




『ずるい!あたしも会いたい!』と、ふざけて千里は言ったんだけど、


紫音は『じゃあ今度連れてく』と、照れながらも言った。




そのあと優奈や他のみんなも教室に入ってきて、そのたびに千里は、沙絢ちゃんにあたしが会った話を報告してた。




みんな『ずーるーいー』と口を尖らせて言い出し、『紫音、お願い?』とあたしが頼むと『はいはい』と願いを聞いてくれた。




でも、そんなミーハーなあたしたちにこの後待ち受けていたのは…………




衝撃の出来事だった。





それはちょうど、朝のホームルームが終わった頃だった。




千里たちがあたしと紫音の席の近くに来て、みんなで話が盛り上がり、今日初めて放課後遊ぶかって話してた。




すると、廊下から女の子数人の興味深い話し声が聞こえてきた。




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