愛してよダーリン





紫音は一気に女の子に囲まれてしまい、あたしや千里たちはその女の子たちに押され、自然と2組の中に入ってしまった。




女の子たちが紫音に集まったっていっても、やっぱり2組の中には沙絢ちゃん目当てで来てる人がいっぱいいる。




でも、人だかりの間から沙絢ちゃんの横顔がチラッと見えた。




「うわっ、あれ本物の沙絢ちゃんじゃん」


「今の見た見た?横顔だったけど超可愛かったぁ」



梨花子と望亜も横顔を見たみたいで、2人でキャッキャと喜んでる。




「沙絢は?いた?」



すると、女の子たちから解放されたらしい紫音も、少し疲れた様子で2組へと入ってきた。




「うん。沙絢ちゃん本当に転校してきたのかなぁ?」


「本当だと……思う。沙絢昨日転校するって言ってた」


「ってことは、やっぱりここに転校してきたんだ」




何で転校してきたんだろう?


この近くに引っ越してきたのかな?

だって沙絢ちゃんは紫音から聞いた情報によると、他の高校に通ってたらしいし……。




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