愛してよダーリン




「え?いいの?」




さっきまであんなに嫌がってたのに、何で突然やるなんて言い出したんだ?


まぁでも、やってくれるならそんなの何だっていいけどね。




すると、樹はあたしの方に顔を向けるとこんな事を言い出した。



「あぁ。でもモデル料くれよ」


「モデル料?」


「タダでやるわけねぇだろ」


「お金の事は……たぶん、事務所の人に聞いてみないと……」


「ちげぇよ」


「え?何が、」




『何が違うの?』と言おうとしたら、いきなり樹に右腕を引っ張られた。




両腕を掴まれたまま机の上に座る樹の目の前に立たされ、少しだけあたしの目線の方が高くなった。




確か175センチくらい樹は身長があって、あたしは155センチしかないから、樹が座るとちょうど目線が同じくらいになる。




普段は樹の方が目線が高いから、こうやって目線が同じになると………なんか変な感じがする。




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