愛してよダーリン




突然のことにびっくりしたけど、ちょっとしてから入ってくる舌に頭と体が痺れた感覚になって、それどころじゃなかった。




不規則に動くそれが、あたしを更にボーッとさせていく。




「んっ…」




勝手に声がもれるのが分かって、まだ唇が触れあってるのに、恥ずかしくて顔が赤くなってくのが分かる。




唇が離れた頃にはさっきまで何の話をしてたのか忘れちゃうくらい頭がボーッとしちゃってた。




それからしばらくハァハァと息を整えてたら、



「これでこんなんじゃ、この先何も出来ねぇな」



その後に『なぁ、奈緒ちゃん?』と馬鹿にしたように加えた。




こ、この先って!

そりゃあキスより先のことだから………アレしかないでしょ?



って、考えるだけでも恥ずかしいのに!

今のあたしにはキスだけで精一杯。



それを涼には分かってほしい。




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